アスベストはその繊維が空気中に飛散しやすく、肺がんや中皮腫など深刻な健康被害を引き起こす可能性があるため、適切な管理と処理が欠かせません。日本では2006年にアスベストの製造・使用が全面禁止されましたが、それ以前に建てられた建物の多くにはアスベスト含有建材が今も残存しています。とくに2023年10月の法改正以降、すべての解体・改修工事で有資格者による事前調査が義務化されるなど、規制がさらに強化されました。

 こうした状況においては、「どの業者に調査・除去を依頼するか」が極めて重要です。業者によって対応範囲・保有資格・実績・報告体制などが大きく異なるため、価格だけでなく信頼性や安全性を見極める目が求められます。本記事では、アスベスト調査分析株式会社の対応可能な業務内容や提供プラン、依頼の流れについて詳しくご紹介しています。アスベスト調査や分析を検討されている皆さまは、ぜひ参考にしてください。

【東京都】アスベスト調査分析株式会社|アスベスト調査・分析

会社概要

 アスベスト調査分析株式会社(ARA)は、2021年8月に設立されたアスベスト分析会社で、東京都港区新橋に本社を構えています。代表取締役は日比裕己氏で、マルホウグループの一員として、調査・分析から工事設計、除去までを一貫して対応できる体制を整えています。全国に複数の支店を展開しており、関東、東北、北陸、関西、九州と広範なエリアに対応しているのが特長です。法人や事業者のニーズに応えるべく、行政対応や技術支援にも力を入れており、信頼性の高いサービス提供を心がけています。

対応可能な業務

・ アスベストの定性・定量分析

 JIS規格に準拠した定性分析(JIS A 1481-1/2)と定量分析(JIS A 1481-3/5)に対応しており、アスベスト含有の有無だけでなく、含有率まで精密に測定することが可能です。必要に応じて層別分析も実施されており、安全な工事計画に役立てることができます。

・ 検体採取代行および事前調査

 自ら採取を行うことが難しい方に向け、現場での建材サンプリングを専門スタッフが代行するサービスを提供しています。合わせて、事前調査報告書の作成まで対応可能で、解体や改修前のリスク評価を的確に実施できます。

・ 除去工事の設計・届出・手配支援

 除去作業に必要な工事設計や行政届出、処理業者との調整なども請け負い、法人の業務負担を軽減します。煩雑になりがちな各種手続きも、豊富な実績を活かしてスムーズに進行させることが可能です。

・ 緊急対応・スピード仕上げ

 分析結果を急ぐケースでは、1〜2営業日で結果を返却するスピード仕上げの対応も行っています。特急対応のための専門体制が整っており、急ぎの解体や行政対応にも柔軟に対応できます。

プラン

・ 定性分析 標準プラン

・税抜14,000円
・報告納期:速報3営業日
・特徴:一般的な調査依頼に最適。検体を自社で採取し郵送する標準的なプラン。

・ 定性分析 スピードプラン

・税抜28,000円
・報告納期:速報1営業日
・特徴:急な調査が必要な時に最適なプラン。

・ 採取・分析コース

・税抜70,000円~ (交通費別)
・特徴:自分での採取が不安な方におすすめなプラン。

・ 事前調査コース

・税抜130,000円~
・ 図面調査・調査から報告書作成までをトータルで依頼できるプラン。

依頼の流れ(STEP形式)

STEP 1:お問い合わせ・相談

 専用フォームまたは電話にて相談を受付。対応エリアや建物の用途、検体数などを確認し、最適なサービスを案内します。

STEP 2:検体採取または郵送

 分析コースでは、法人側で採取した検体を郵送します。採取・分析コースや事前調査コースでは、ARAのスタッフが現地でサンプリングを行います。

STEP 3:分析実施

 提出された検体に対し、JISに準拠した定性・定量分析を実施。ダブルチェック体制を採用し、精度の高い分析を実現しています。

STEP 4:結果報告書提出

 分析結果をまとめた正式な報告書を発行します。内容についての説明や、次工程へのアドバイスも提供されます。

アスベスト調査・分析の重要性と信頼できる業者の選定

 アスベストの調査・分析・除去工事は、専門的な知識と確かな技術、そして法律に準拠した対応力が求められる重要な作業です。業者選びを誤ると、健康被害リスクや法令違反、追加費用の発生など深刻なトラブルに発展する可能性もあるため、信頼できる業者を慎重に選定することが不可欠です。 本記事では、アスベスト調査分析株式会社をご紹介しました。アスベスト問題は、目に見えないからこそ慎重な対応が求められます。信頼できる業者とともに、安全で確実な調査・除去を進めることが、住環境や事業環境を守る第一歩となるでしょう。